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10th FORM PRESENTATION レポート

2016.12.27 

思い思いの成果に賞賛の声
JFW-JCで9グループが最終発表


今回で10回目を迎えた産学連携によるFORM PRESENTATIONの作品が、11月29-30日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開かれたJFWジャパンクリエーション(JFW-JC)の会場で発表されました。

今回のテーマは「進化するデニム~旅するデニム~」。東京と大阪で行われた「デニム大学」を受講した後、16校/55グループが応募したポートフォリオ審査で選ばれた9グループは、7月に広島県福山市にあるカイハラ㈱と㈱西江デニムを訪れ、デニムの紡績から染色、織布、ジーンズの加工技術などを視察。そこで各グループは、専門家のアドバイスを受けながら作品に使用するデニム地を発注、作品づくりに着手しました。

JC会場で各グループは、それぞれのテーマに合わせてディスプレーにも注力し、来場者の関心をひきつけました。訪れたデザイナーやマーチャンダイザー、バイヤーなど業界関係者は、各グループの作品に驚きの声が上がるほどで、「デニム素材の常識を打ち破る加工技術が素晴らしい」「デニムを新しいオケージョンに導いた」「コストを意識せず時間をかけての作業は学生ならではの技」など、高い評価が寄せられました。

また、2日間の会期中には、デザイナーやバイヤーなど専門家による審査が行われました。①テキスタイルと作品の適合性、②作品表現の独創性、③作品のリピート性、④作品の完成度などの項目による審査で、これによって最優秀賞と優秀賞が決まりました。


業界関係者のコメント

 

JFWテキスタイル事業運営委員長  貝原 良治氏

「それぞれのグループを回って説明を受けたが、全他的には良くできていると感じました。なかでもレーザーによる抜染や、白糸だけを綺麗に残してデザインしたものなど、私たちも考えないようなデニムの特徴を引き出していました。デニムをアスリートウエアとコラボした作品も新鮮です。ただ、デニムの最大の特徴である“洗い加工”が少なく、これを利用すれば、もっとバラエティーが広がったと思います。また、学生ならではのことでしょうが、時間をかけての手作業には目を見張るものがありました」。


株式会社エドウイン生産管理部長 小泉 澄雄氏

「ポートフォリオ審査も担当しましたが、作品を拝見してとても驚いています。予想以上の完成度もさることながら、デニムを素材に“ありえない”と思うコンセプトが目白押しでした。『進化するデニム』というテーマに相応しい内容で、個人的には勉強させられました。若い学生の皆さんが時間のかかる手仕事を丹念にこなしていたことも、“日本の技”に期待を抱かせてくれました。ただ、デニムの多くがノンウォッシュだったようで、1回の洗いだけで風合いが変わってきます。それによって完成度はさらに上がったのではないでしょうか」。


カイハラ株式会社営業部  内川 庸平氏

「ジーンズ以外のアイテムに仕上げた作品が多く、デニム地に新しい分野を築いてくれました。とくにスポーティーなデザインはデニム地にとって新鮮で、時代を感じさせるものとして注目されます。ただ、中にはデニムでなくてもよかったもしれない、と思われる作品もありました。デニムに関していえば洗い加工を行なえば、もっとデニムらしく表現できたのかもしれません」。



参加グループのコメント

 

■エスモードジャポン東京校(Int.)
「学校ではデザインが先行して生地を決めることがほとんどで、生地を決めてからデザインを考えることが新鮮でした。業界の方々からの評価も、職種によって角度が違うことを肌で感じました」(勝山 夏奈さん)

香蘭ファッションデザイン専門学校(doodo)
「業界の専門家にプレゼンテーションできたこことは、貴重な経験で大きな収穫でした。バイヤーの方から『これはデパートに置いてもおかしくない』と言われたことも自信につながりました」(峯 尚之さん)

ドレスメーカー学院(Voyage)
「デニム地をほぐした糸でファーのようにしたショールなどのパーツに、多くの方が興味を示されていました。また、すべてが手作業の作り方にも感心されました」(松井 麻里奈さん)

東京モード学園(Capricious world)
「プロのアドバイスは学校では学べない,具体的な内容が多かった。全体的にはハンドワークの部分や機能性などについて評価されました。2日間の会期で来場者だけでなく、他校とも交流ができました」(冨塚 優萌さん)

名古屋ファッション専門学校(Yamatonadeshiko)
「いろいろな企業の方から意見が聞けたことが大きな収穫でした。一つの作品についても企業や職種の違いによって見方が異なる。これは学校では体験できないことです」(前田 沙耶さん)

名古屋モード学園(DENIM Lab.)
「スポーティーなテーマが興味をもたれました。ただ、吸汗性や移染などの物性的なデメリットは、アドバイスを受けて初めて気づきました。付属や資材に関しても適切な助言をうけ、今後に生かしていきます」(尾関 誠弥さん)

文化学園大学(CLEAR)
「たくさんの企業の方と接し、自分の内側が広がっていくことを実感しました。新たに生地提供の話や、防災道具や子供用に広げたらどうか、というアドバイスなど貴重な2日間でした」(廣石 由基さん)

文化ファッション大学院大学(On the way)
「これだけ多くの業界関係が訪れ、話しかけられた体験は初めてでした。それだけに出展できて良かった。また、さまざまなアドバイスも大変勉強になりました」(柏 雪怡さん)

文化服装学院(NEO NOMADISM)
「とても良い体験でした。ただ、個人的にはネガティブな意見がもっと欲しかった。業界の人たちの誉め言葉もありがたいが、厳しいアドバイスは参考になる。バリエーションの方法については自信になりました」(ニコラ ティーレさん)



最優秀賞

学校名 : エスモードジャポン東京校
グループ名 : int.
テーマ名 : 旅で出会う、わたし

勝山 夏奈(*)
中野 遥
萩原 智恵
山田 千紘

 

 

優秀賞

学校名 : ドレスメーカー学院
グループ名 : Voyage
テーマ名 : tenue de soire

松井 麻里奈(*)
中島 亜澄美
関口 なるみ
寺嶋 愛奈
本田 富美、
山崎 日向子
野村 帆波
藤田 亜紀
細木 美優、
塚田 ひな

 

 

カイハラ賞

学校名 : 文化服装学院
グループ名 : NEO NOMADISM
テーマ名 : NEO NOMADISM

崔 響文(*)
ニコラ ティーレ
張 世偉

 

 

 

詳細・報告書PDFのダウンロードはこちらから↓

 

 

 

10th FORM PRESENTATION

主催 : 繊維ファッション産学協議会
特別協賛 : 一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構
協賛 : UAゼンセン
協力 : カイハラ株式会社

 

 

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